西神飯店の歩み
創業から現在まで
-西神飯店の歩んだ40年-
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開業の情熱と神戸牛との出会い神戸で生まれ、神戸で育ち——変わらぬ想いとともに進化し続ける、西神飯店。西神飯店は、かつての小さな炉端焼きからその歴史をスタートさせました。時代の流れとともに、寿司店、中華料理店、焼肉店と、形は変われども、「美味しいものを、心を込めて届けたい」という想いだけは、ずっと変わっていません。現在は中華料理と焼肉を柱に、これまで培ってきた経験と技術を融合させた「今の西神飯店」として、皆様に“ここでしか味わえない一皿”をお届けしています。私は神戸で生まれ、神戸で育ちました。だからこそ、神戸牛(神戸肉)は私にとって、ただの「高級牛肉」ではなく、子供の頃から食卓に親しんできた、特別で身近な存在です。
この神戸の地で、世界に誇る神戸ビーフを扱えることは、私にとっての誇りであり、使命でもあります。一頭買いした神戸牛を、最高の状態でお客様に届けるため、仕入れから調理、提供に至るまで、すべてに妥協なく取り組んでおります。また、神戸という地域に根ざした店であり続けることも、私たちの大切なテーマです。地元のお客様に育てていただいた恩を忘れず、これからも地域に貢献し、「この街にこの店があってよかった」と思っていただける存在でありたいと思っています。
これからも、変わることのない情熱と、進化し続ける挑戦を胸に、皆様に愛される店づくりを目指してまいります。 -
転機を経て磨かれた店の信念—数々の試練を越えて、今、胸を張って届ける一皿—西神飯店は、決して順風満帆な道のりを歩んできたわけではありません。BSE(牛海綿状脳症)問題、口蹄疫の発生、そして世界中が影響を受けたコロナ禍——食の安心・安全が揺らぎ、外食産業全体が立ち止まる中で、私たちもまた、何度も立ち止まり、悩み、そして見つめ直しました。それでも、どんな時代も変わらず大切にしてきたのは、「安心・安全で、本当に美味しいものを届ける」という信念です。
神戸牛を一頭買いし、自らの目で選び抜く。素材を知り尽くし、技術を磨き、料理人の手で一皿を完成させる。お客様の「美味しい」のひと言のために、どんな困難の中でも、私たちは真摯に厨房に立ち続けてきました。困難を経験したからこそ、私たちの信念はより強く、ぶれないものになりました。「いつ来ても、変わらぬ味と心で迎えてくれる」そんな店であり続けるために、これからも日々努力を重ねてまいります。
この神戸という街で生まれ、育ち、多くの人に支えられてきたからこそ、私たちは今日も、神戸牛とともに、皆さまの笑顔と幸せのために腕を振るいます。 -
神戸牛一頭買いへの挑戦—仕入れルートの拡大と、見えない努力の積み重ね—西神飯店が神戸牛を扱い始めた当初、仕入れていたのは部位ごとの“パーツ”のみでした。限られたルートの中で、その時に手に入る部位を取り寄せる。それが一般的な方法であり、当店も例外ではありませんでした。しかし、次第に私は思うようになったのです。
「本当に納得のいく神戸牛を、安定してお客様に届けたい」と。
部位買いでは、その日その時の品質に左右されることが多く、思うような肉質のものが手に入らないこともありました。だからこそ、自分の目で見て、納得できるものを仕入れたい。そう考え、ついに「一頭買い」という挑戦を決意しました。当然、簡単な道のりではありませんでした。枝肉一頭を丸ごと仕入れるということは、その分多くの部位を扱う責任が生まれます。希少部位から人気部位まで幅広く使える一方で、端材や売りにくい部位も数多く出てきます。
これらを無駄にしないためには、料理として成立させる工夫、味のクオリティを保つ技術、そして何より「発想の転換」が必要でした。試作を重ね、スタッフと意見を交わしながら、端材も価値ある一品として提供できるよう努めました。今では、そうした部位を活かした「タンコロ」「タンバーグ」「ビーフカレー」「タンシチュー」などの加工品や「数量限定メニュー」も、常連様にご好評いただいています。また、仕入れルートの拡大にも力を注ぎました。現地の生産者や市場と信頼関係を築き、質の高い神戸牛に継続的にアクセスできる体制を整えています。そこには、何度も足を運び、顔を合わせ、対話を重ねてきた“人と人とのつながり”があります。一頭をまるごと仕入れ、まるごと使い切る。それは「もったいないから」ではなく、神戸牛という命を最大限に活かしたいという責任感からです。今では、自信をもって「うちは一頭買いです」と言えます。そして、その背景には数え切れない挑戦と、支えてくれた仲間たち、そしてお客様の存在があります。
これからも、神戸牛を知り尽くした料理人として、“本物”を届けるための努力を惜しまず、変わらぬ信念で向き合ってまいります。 -
生産者との絆が守る、神戸牛の本物の味—地元と共に歩んだ、40年余の信頼と誇り—神戸牛(神戸肉)の本当の美味しさは、ただ肉質の良し悪しだけで語れるものではありません。その背景には、日々手間を惜しまず牛を育てる生産者の技と想いがあり、私たち料理人は、そのバトンをしっかりと受け取り、料理という形でお客様へ届けています。
西神飯店では、創業以来40年以上にわたり、地元・神戸の契約牧場や契約米農家の皆様と共に歩んできました。私自身、何度も牧場を訪れ、どのように牛が育てられ、何を食べ、どんな環境で過ごしているのかを自分の目で確かめています。そこには、ただ良い肉を仕入れるためだけではない、「人と人」のつながりと信頼関係があります。この絆があるからこそ、私たちは本当に納得のいく神戸牛を、安定して仕入れることができ、お客様には「いつ来ても変わらない美味しさ」を提供できるのです。
生産者の方々と共に歩んだ日々は、店の味を支える“土台”そのものであり、それは今も、そしてこれからも変わることはありません。季節や環境によって、牛の状態も日々変化します。だからこそ、信頼できる人たちと密に連携しながら、常に“今、一番良い状態の神戸牛”を選び抜いています。一頭一頭に込められた命への敬意を忘れず、それを最高の一皿として仕上げることが、私たちの責任であり、誇りです。
老舗としての歴史と信頼、そして、地域に根ざした温かなつながりを大切にしながら、これからも神戸牛の“本物の味”を守り続けてまいります。
地域とともに歩む西神飯店の歴史

地元と築いた、信頼の絆
西神飯店は、創業以来40余年、神戸の地で暖簾を守り続けてまいりました。
華やかな広告や派手な演出ではなく、
日々の丁寧な仕事と、心を込めたおもてなしの積み重ねが、
地元のお客様に少しずつ、けれど確かなかたちで受け入れられてきたと感じています。
小さなお子様を連れて家族で来られていたお客様が、
今ではご自身のご家族を連れて再来店くださるようになりました。また、遠征のたびに顔を見せてくれるプロスポーツ選手の方々、
何十年も変わらず同じ席や同じメニューを希望される常連のお客様——
そうした日常の一つひとつが、私たちにとって何よりの財産です。
料理とともに季節を重ね、地域の皆様とともに時間を歩んできました。
地元のお客様の“ただいま”が似合う店でありたい——
そう思いながら、スタッフ一同、今日も厨房に立ち、笑顔で扉を開けています。
信頼とは、目に見えないけれど、確かに積み重ねることができるもの。
私たち西神飯店は、これからもこの街とともに、
「また来たい」と思っていただける店であり続けます。
変わらぬ味と、変わらぬ笑顔で、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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神戸牛を広めた街、神戸市との歩み
神戸市は、神戸牛の発展と普及において欠かせない役割を果たしてきました。その歴史は明治時代の神戸港開港にさかのぼります。開港当初、但馬牛は主に使役牛として飼育されていましたが、外国人居留者の食文化の影響で食用として注目されるようになり、これが神戸牛の起源となりました。
以降、神戸市は神戸牛の品質向上とブランド確立に積極的に取り組みます。昭和58年には「神戸肉流通推進協議会」が設立され、肉質・歩留等級など厳格な基準が定められ、最高品質の但馬牛だけが神戸牛と名乗れるようになりました。市のこうした管理体制は、消費者に安心と信頼を提供する重要な基盤となっています。
さらに、神戸市は国内外でのプロモーション活動やイベントにも積極的に参加し、神戸牛の魅力を広く発信。これにより、神戸牛は世界的にも高く評価されるブランドとなり、神戸市の名を国内外に知らしめる存在となりました。
今日も神戸市は、伝統と品質を守りながら、地域の誇りとして神戸牛を育み続けています。老舗焼き肉店としてお客様に届ける一口一口には、街と生産者、そして長い歴史が詰まっているのです。

地域イベントで育む絆と文化
—地元の笑顔とともに歩む、もう一つの西神飯店の顔—
西神飯店は、ただ料理を提供するだけの場所ではありません。
神戸の地に根ざし、地域の皆さまと共に歩んできた私たちは、
日々の営業だけでなく、地域イベントや文化活動を通して、街との絆を育んできました。
春や秋に開催されるロハスミーツなどでは、
屋外で神戸牛を使った特別メニューをご提供しています。
屋台でお渡しするのは料理だけではありません。
「お店にも行ってみたい」と言ってくださる初めてのお客様、
「今年も来たよ!」と笑顔を見せてくださる常連様との出会いと再会。
そうした交流のひとつひとつが、私たちにとって何よりの喜びです。
また、地元の学校の職業体験などにも積極的に参加。
チャリティ活動にも継続的に取り組んできました。
さらに、定休日には店の駐車場を使って小さなマルシェを開催し、
地元の生産者さんやハンドメイド作家さんたちと一緒に、地域ににぎわいを届けています。
このマルシェも回を重ねるごとに参加者が増え、子どもからご年配の方まで楽しめる“地域の小さな交流の場”として親しまれるようになりました。
こうした活動は、決して特別なことではありません。
地元のお客様に支えられてきた私たちだからこそ、
「地域の一員として、できることを形にしたい」という想いから始まった自然な取り組みです。
私たちにとって地域は「商圏」ではなく、「共に育つ場所」であります。
これからもイベントや活動を通して、地域の皆さまの笑顔とともにあり続けたいと願っています。
西神飯店は、街の風景のひとつとして、
そして人と人をつなぐ温かな存在として、
これからも神戸の文化の一部であり続けます。

未来へ繋ぐ歴史
西神飯店の歩みと展望
西神飯店が描くこれからの未来
神戸の地で長年にわたり、神戸牛(神戸肉)の魅力を伝えてきた西神飯店。私たちは今、その歴史と誇りを胸に、新たな挑戦に向かって歩みを進めています。
私たちスタッフ一人ひとりが、ただお客様に料理を届けるだけでなく、 「この店でしか味わえない感動」をお届けするために、日々本気で取り組んでいます。
その原点には、「世界一の神戸ビーフを、最高のかたちで届けたい」という熱い想いがあります。
一頭買いによって仕入れる最高品質の神戸牛を、 余すことなく丁寧に扱い、心を込めてご提供する。
それは、私たちの職人としての誇りであり、お客様への約束です。
そして何よりも大切にしているのは、地域の皆様とのつながり。
地元の方々に愛され、支えられてきたからこそ、今の西神飯店があります。
これからも地域に根ざしながら、食を通して笑顔と幸せを届けてまいります。
私たちが目指すのは、「日本一心がひとつになっているチーム」です。
仲間同士が夢を語り合い、助け合い、高め合える環境の中で、 世界中のお客様に「またここで食べたい」と思っていただけるような 心からのおもてなしと、最高の一皿をお届けしてまいります。







